ハロウィンの季節。今さら聞けない由来基礎知識まとめ。2018年の軽トラック横転事故を繰り返さない様思い出そう。

「クレージー ハロウィン事件」
2018年10月27日に発生した暴挙に対しての、捜査員内で呼び名。
「軽トラを横転させた事件」
と言えば、まだ、皆さんの記憶にも新しいのではないでしょうか。
極めて悪質な行為として、4名の人間が、翌日10月28日未明に逮捕されました。
普段から人で、「ごった返している」いる渋谷センター街。
事件から逮捕までの早さにも驚きました。
日本的な文化ではない、「ハロウィン」に対して、若者の狂乱ぶりに
「?」を感じた方も多かったのではと思います。
そこで、今回、「ハロウィン」の発祥由来を改めて再確認し、2018年の事故も思い起こせる記事にしたいと思います。
ハロウィンの発祥・由来
ハロウィン(ハロウィーン)は、キリスト教の祭り1つを指します。
キリスト教では、11月1日を「諸聖人の祝日」、聖人、殉職者を記念する祝日として重要な日と定めています。
万聖節(ばんせいせつ)とも呼ばれます。
その、「諸聖人の祝日の前夜」を意味する「All Hallow’s Event」という言葉が短縮され、
「Halloween」もしくは「Hallowe’en」と表記され、ハロウィンとなりました。
このキリスト教の10月31日「ハロウィン」の由来は、紀元前のケルト民族の収穫祭にさかのぼります。
ケルト民族とは、紀元前1500年頃、中央アジアから馬車や馬戦車を持って、ヨーロッパに渡来した民族です。
中央ヨーロッパを抜け、アイルランドにまで達したもと言われていますが、諸説あります。
ケルト民族の1年の終わりは10月31日でした。
その10月31日に死者の霊が親族を訪ねたり、悪霊が作物を荒らすと信じられていました。
その為、この10月31日に秋の収穫を祝い、悪霊を追い払う「収穫祭(サウィン祭)」が行われており、これをキリスト教が取り入れたのです。
- 「ケルト民族の収穫祭」をキリスト教が取り入れる
- 「諸聖人の祝日の前夜」という言葉の短縮
- 「Halloween」 ハロウィン
となったわけです。
海外のハロウィン
海外ではハロウィンの祝い方が日本とは異なります。
日本の仮装をしてお祭り騒ぎをする方式は、アメリカ式と言われています。
アメリカ式にあって、日本式にはないものは、
「トリック オア トリート」 お貸しくれなきゃいたずらするぞ
と子供達が近隣の家を回ります。
ですので、アメリカ式の場合、「若者」ではなく「子供」が主役のお祭りの日になっています。
国民が祝日!? アイルランド式
ハロウィンの起源は、アイルランドと言われています。
そのアイルランドでは、10月最後の月曜日が祝日。
そこからほぼ全ての学校で、1週間お休みになるとの事。
「ハロウィン休み」がある訳ですね。
3日間のハロウィン イタリア
イタリアでは、10月31日から3日間ハロウィンが続きます。
- 10月31日 : ハロウィン
- 11月1日 : 諸聖人の祝日
- 11月2日 : 死者の日
つまり、イタリアのハロウィンは、日本でいう所の「お盆」です。
ですので、お墓参りをしたり、お供え物をしたり。
亡くなった方に祈りを捧げる期間になる訳です。
トリック オア トリート の語源と意味
アメリカ式、日本でも「トリック オア トリート」と言います。
これは、どこから来たのでしょうか?
英語で言うと、「Trick Or Treat」。
「Trick」 : いたずら
「Or」 : もしくは
「Treat」 : ご馳走、おもてなし
つまり、「いたずら もしくは ご馳走を」=「お菓子くれなきゃ、いたずらしちゃうぞ」
となる訳です。
この「トリック オア トリート」の由来は、「ソーリング(Souling)」という儀式と言われています。
イタリアのハロウィンでも記載しましたが、キリスト教では11月2日は「死者の日」。
成仏できない霊の為に、クリスチャンが「ソールケーキ(Soul Cake)」を乞うて、村々の家を回りました。
このケーキと引き換えに、その家の亡くなった親類の霊を天国に導く「お祈り」をする事を約束して、家々を回ったのです。
この行為を、「ソーリング」と言います。
そして、「魂のケーキ」=「ソールケーキ」を差し出さなければ、親類の霊が鎮まらずに悪さをするという言い伝えがありました。
この「ソールケーキ」が「トリック オア トリート」のお菓子の由来となる訳です。
そして、「ソーリング」が習慣化していヨーロッパ人がアメリカ大陸へ移住し、
民間行事の意味合いが強くなりながら、「トリック オア トリート」という
楽しい子供達の行事と変化していきました。
2018年ハロウィンの事故
冒頭でも記載しましたが、2018年10月27日、渋谷センター街で痛ましい事件が発生しました。
狂乱化した一部の若者15名が、路上の他人の「軽トラック」をひっくり返し、暴徒化。
際立って酷い行為のあった4名が、暴力行為等処罰法違反の疑いで、翌日逮捕されました。
ツイッターで軽トラの持ち主の孫が、悲鳴を上げていた事を覚えています。
通常、渋谷署が管轄に当たるはずですが、警視庁本部捜査1課も投入されました。
「抑止力」として最大限の効果を出すため、本部捜査1課を駆り出し、一気に検挙となりました。
「バズ」りたかったのか、目立ちたかったのか、それとも、調子に乗ってしまったのか。
今年も、「ハロウィン」はやってきます。
これを読まれた方だけでも、楽しい「ハロウィン」となりますように。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
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